13年間稼働率90%の物件【一般社団法人フリードデスク】

「13年間稼働率90%の物件」

不動産投資をやっている方や
_少しでも勉強されている方なら
この数字に驚かれたと思います。

イメージつかない方でも
常にほぼ満室状態といえば
何となく想像いただけるのでは?


これは不動産物件として
かなり優良なものでして
私も興味があるのですが、、

じゃあ、これはどんな物件かというと


「渋谷にあるカプセルホテル」

なんだそうです。


私も学生時代とか、
終電を逃した後に利用した事があるんですけど
安価で利用できるから学生とか
サラリーマンの間ではよく利用されるんですね。

一泊6000円とか安価なだけに
お隣さんの音漏れが激しく
いびきで寝られないとか・・・

そういった問題点も
唯一許されるホテルというのが
カプセルホテルならでは、です。(笑)


そんなカプセルホテルが
なんで稼働率で90%も
維持できているかというと

「独自にデザインした内装」

に1つの要因があるそうです。


最近って住宅もそうですけど
「ただ住む」「ただ泊まる」
では差別化できなくなってますよね。


マンションとかも
デザイナーズマンションとか
凝った内装の部屋が一般化されつつあります。

「住」は私たちが生き続ける限り
欠かせない要素ではありますが、
日本はインフラ完備された国家なので
「プラスα」が求められるようになった
と感じています。


そして、このカプセルホテルも、
掲げているコンセプトがあるようで、
それが、


「ホテル × 仕事場」


なんだそうです。

カプセルホテル単体を見ると
未だに泊まるだけの用途しか
備えがない所が多いですが、

このカプセルホテルは、
6000円の宿泊に加えて
「コワーキングスペース」と言って

サラリーマンの方が
寝る前や早朝に仕事ができる
オープンスペースを用意したそうです。


ですので出張サラリーマンの間で
噂が広がり利用者が増えているとのことです。

ただ、ここからは私の個人的見解ですが、
ターゲットに適したコンセプトが
響いているのはもちろんなのですが、

それ以上に効いているポイントは、

『時代の先読み力』

だと感じています。



このカプセルホテル宿泊客の
8割以上は海外からの出張客だそうで
実は、海外訪問客における面白いデータがあります。

それは、
「訪日出張客は22%増に対して
 訪日宿泊客は9%以下」
という数字です。


つまり海外からの出張客は、
できる限り高価なホテル利用を減らしたい

エアビーやゲストハウスなど
安価な宿泊先にしたいという方が
今とても増えている裏付けとなります。


「宿泊はできる限り安価で済ませたい
 けど仕事できる場所は確保したい」

この海外出張客の欲求に
見事マッチした場所提供ができたわけです。


ですので私が思うに、
このカプセルホテルが成功した裏には


「訪日出張客は22%増、
 訪日宿泊客は9%以下。」

このデータをうまく読み取り
時代の流れに適したサービス提供をできたことが
一番大きな成功要因だと感じています。


現在の日本は多様化社会となり
その中で変化する社会を敏感に察知する
洞察力が求められます。

右にも左にも情報で埋め尽くされているからこそ
1つの情報から何を読み取るか、
そしてどんな対策を打つかということが
事業継続において大切なわけですね。

ではまた。



名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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