1枚5200円のクリーニングって高くね?【一般社団法人フリードデスク】

1枚5200円のクリーニングって高くね?



シャツのクリーニング代が
1枚5200円という高級クリーニング屋さんが
港区にオープンしたらしいです。

私もスーツをまとめて
クリーニングに出したのですが
全部で5000円もしなかったですよ。(笑)

どうやら、このクリーニング店は
手作業で一品一品20分以上かけて
クリーニングするそうです。


従来の一般的なクリーニング店は、
機械的にやっているのでしょうから
「手間暇かけた」部分を付加価値で
アピールしていくんでしょう。

確かに私も勝負スーツといいますか
「ここぞ!」という時用のスーツがありまして
それは常にピシッとしときたいとは思います。


ただ、、、

どうなんでしょうね。

1本500円が市場価格の今、
5200円のクリーニング代。


「依頼主の気づかない汚れまで
 徹底的に落とすのでこの値段です。」

と言われたらそれまでですが
あなたは、これどう思いますか?

もちろんそれだけ、
細かい気配りや真剣な仕事をしています、
ということだと思いますが、

正直なことを言わせてもらうと、
私たちが汚れとして認識できないものは
もはやそれは汚れじゃない
と私は思います。


実際、この件について
似たようなケースが別業界にもありまして
それはテレビです。

最近では規模縮小で勢いが落ちている東芝。

それに対して、
世界家電市場でシェア2位になった
LG電子を比較すると面白いことが見えてきます。


ご存知のように東芝のテレビといえば
国内だけではなく海外からもその品質の高さは
認められていますよね。

事実、最近では829万画素という
もはや人間の目では見分けがつかないレベルまで
技術が到達し高品質な製品を販売しています。


それに対して、LG電子は
私たちの目で判断つかないレベルではなく
目で見てわかる美しいデザインであったり
薄型の追求に特化して製品開発を進めました。

その結果、どうなったかというと、、、


先ほどもお伝えした通りで、
東芝の売上は1兆円の目減りに対して、
LGはシェア世界2位になりました。


「目に見えない変化」を目指した東芝と
「目に見える変化」を目指したLG。

どちらも同じように企業努力をし
企業成長を見せていたものの、
目に見える変化のほうが勝ったわけです。


確かに、研究や社会革新としては
東芝は未だ最先端かもしれませんが、
ビジネスとしては目指す方向性を
少し読み間違えたと思っています。


ただ、かといって、
冒頭で紹介したクリーニング屋さんも
同じ結果になるとはわかりませんが

「依頼主の気づかない汚れ」

という自己満足に走るのではなく、
目に見える顧客満足を追求したほうが
いいんじゃないかと個人的に感じています。


それでは!




名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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