副業の限界【一般社団法人フリードデスク】

「副業で収入を増やそうと思ったけど無理でした」



そういう人が巡り巡って私のところに
「投資を教えて欲しいです」と
言ってくる事が結構あります。

それを聞くたびに毎回もったいないなと思います。

副業に割いた時間や労力や費用を投資に使っていたら、
今頃とっくに経済的な束縛からは
解放されていたかもしれないからです。


たとえば『転売ビジネス』。


転売は肉体労働なので頑張れば確かに収入は増えます。

でも収入が増える分、労力や時間も
同じだけ割かなければいけません。

時間や労力を割く事ができたとしても、
常に利益率の高い売れる商品を
探し続けなければいけないので、
ずーっとイタチごっこを続ける事になります。


任天堂のあるゲームソフトがバカ売れしたら、
そのゲームソフトを買い占めたり。

人気ミュージシャンが解散するとわかったら、
そのミュージシャンの昔のCDやライブDVDを買い占めたり。

ヨドバシカメラでセールがあるとわかったら、
朝から並んで家電を爆買いしたり。


単純に肉体労働を二つ掛け持ちするわけですから、
多少の収入が増えたとしても、
時間や精神的余裕が失われる分
幸福度はかなり下がると思います。


為替トレードにしても、同様です。

大前提として、知らない人が多いみたいですが
日本のFX業者は基本的にインターバンクと繋がっていない
B-bookばかりなので、システム上勝ち続ける事はできません。

カジノや競馬とかと一緒で、
必ず胴元が儲かるようになっているのです。

また、自分でトレードするにしても、
常に世界情勢や経済ニュースにアンテナを張りながら、
チャート画面に毎日張り付いていなければいけません。

並大抵の集中力では続かないと思います。



・・・一言で言えば



「無理!」です(笑)




本業と並行してこういった副業に
十分な時間を割くのは相当困難でしょう。

第一、転売にしてもトレードにしてもスポーツにしても、
何か一つのスキルを極めるには、最低でも、


『1万時間の努力』


が必要だと言われています。

1日9時間の努力を3年間。これで大体1万時間です。


どんなに睡眠時間を削ったとしても、
仕事をしながら1日9時間の努力を
3年続けるのはかなり難しいでしょう。

百歩譲って学生時代にはできたかもしれませんが、
社会人にとってはだいぶ酷ですよね。


”得たい結果を手に入れるためには
 相応の時間をかける必要がある”

それが鉄のルールなわけですが、ひとつだけ、
時間をかけなくても得たい結果(収入)を
得る方法があります。


それが、「資産運用(=投資)」です。


投資なら、
「手に入れたい結果に見合う時間が必要」
というルールを完全に無視できます。

赤の他人に大金を預けるのは勇気がいりますが、
それさえできれば自分は何もしなくても
運用で資産を増やしてもらう事ができます。

わざわざ自分でゼロから収入源を構築する必要がないのです。

その道のプロに任せれば、10年、20年という時間を
費やす事なく10年、20年を費やさなければ
得られない結果を獲得することができます。



たとえば私は、
先物日経平均225の運用のプロではないですが、
先物日経平均225の運用で利益を得ています。

FXの為替トレードのプロではないですが、
為替トレードによる運用で利益を得ています。


「この人(あるいは会社)にお金を預けても大丈夫かどうか」


というデューデリ作業(投資対象の詳細調査)は
もちろん徹底してやっていますが、
基本的に自分の為の努力は何もしていません。

運用先にお金を預けて、お金を増やしてもらっている間に、
どんどん次の案件を見つけてきて運用先を増やしていく。


やっているのはそれくらいです。



「いや、私は転売が好きなんです!」
「トレードが生きがいなんです!」



そういう人は全然そのままやってていいと思います。
好きこそ物の上手なれ、と言いますからね。
好きな事でお金を稼いでいけるなんて幸せです。


でも好きでもないのに、
お金の為だけに努力を続けられるほど
人間は我慢強くありません。

お金の為だけに頑張っているのに努力が
報われない時の失望感ってやばいですから(苦笑)


もしすでにある程度の運用資金があるのに、
好きでもない副業を始めようとしているなら、
考え直してみるのもありかもしれませんね。


名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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