自己満ビジネスの末路。【一般社団法人フリードデスク】

こだわりたがるコンビニが
今、続出しています。

例えば、

「お客が自分で揚げる唐揚げ」
「低糖質の揚げ物」
「低糖質のハンバーガー」


などなど。


これらは一見面白く
意外性に物を負わせ
お客を集めそうですが、

実際は需要が少なく商品が
売れ残る一覧なのだそうです。


「こだわったのに売れない」
と少しショックに感じますが、
あるコンビニ企業の役員は、

「差別化戦略がお客様に
 届いていないことを
 反省しないといけない」

と語っているほどです。


ほんと、これはその通りで
ビジネスが自己満に走ると
まず結果は出ないんですよね。^^;

特に、低糖質バーガーは、
個人的にも、これ無いなという。(笑)


私も、ダイエットする身なので
低糖質はとても嬉しいのですが
せっかくハンバーガー食べるなら、
ガッツリ食べますよ。^^

マックに行って、
ビッグマックにポテト。
それにナゲットも!みたいな。


まさにデブのオンパレードですが、
ガッツリ食べる時に消費者は
糖質なんて気にしないですからね。

だからコンビニで唐揚げを買うのも
自分で揚げたいんじゃなくて
早く美味しい唐揚げが食べたい訳で・・・


これが差別化した“つもり”でなってない例。

もちろんこうした事は、
コンビニ業界だけじゃなく、
うちのような不動産業界でも同じです。


競合が増え競争が激化すると
“同一化”が課題になります。

難しい言葉を使うと
ポジショニング戦略とか
競合戦略とか、ですね。


私の経営している会社の一つは

「いかに同一化しないか?」

という事を考え
不動産業界の狭間を突いた
「不動産のカウンセリング事業」
というものを展開しています。


従来の不動産投資は
売る人と買う人はいても
その中間の相談する相手
(セカンドオピニオン)が
いなかったんですよね。

市場労働者数が4万5千人。

これだけ大きな市場であり
密集した市場なだけに
差別化はキーポイントになります。


だからこそ今やっている不動産投資の
カウンセリング事業は業界の狭間を突いたなと、
自分いうのも何ですが、少し鼻高々です。(笑)

とは言っても差別化や競合戦略とか
小難しい感じに聞こえるかもですが、

業界の狭間を突くために、
やったことは案外シンプルな事です。


それは、
「流行を知ること」
です。


よく言われる言葉に、
「ビジネスを成功させたいなら
 流行に乗っかることが大事。」
というものがありますよね。

これは1つの考えとして正しいです。

ただ、単純に乗っかるだけというのは
得策とは言えないと私は思っています。

流行を知ったら
その流行から少しズラす作業が
差別化を生み出すのです。



わかりにくいので一例を出すと、

最近YouTubeなど、
動画媒体が流行してますよね。

大手企業も広告出向先をテレビから
ネットに本格移行しはじめるほど、
動画の勢いはものすごいです。

そんな状況の中、
動画媒体の流行に対して
少しのズレを生じさせたのが、

「SHOWROOM」

というライブ配信サービスです。


これは、自分で
仮想ライブ空間を作る事ができ
ネットを経由してパフォーマンスや
音楽ライブを視聴者に届けられる
というものです。

YouTuberのように、
動画を撮影し編集しアップして
それを視聴者に見せる形式をズラし、

バーチャル空間上で、
ミュージシャンたちがそのまま
生ライブできるそんな場を作った訳です。

結果として今では、
キングコングの西野さんや
AKB48といった芸能人までも、
利用する場になっています。


このように、
ただ流行に乗っかるだけではなく
流行を少しズラす作業を入れることで
同一化から抜けることが可能になるのです。


ですからビジネスの場で
その他大勢にならないためには、

1、まず流行を知ること
2、次に少しズラすこと

この2点が必要だと私は思っています。


流行や時代の流れに

「ズレ」

が生じるから
お客さんの目に止まる訳ですね。

なので、

「この商品はヒットする!
 どこにも絶対に負けない。」

と自己満に陥った差別化ほど、
サブいものはないのでこの辺りは、
私も今後は気をつけたいですね。

それでは、また!



名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

ページの先頭へ