旅行客が増えているのに宿泊客が増えない【一般社団法人フリードデスク】

訪日客が22%増なのに、
宿泊旅客は9%増しかないそうです。

訪日客が増えたら
宿泊旅客も同様に増えるのが普通ですよね。

では、この乖離の原因は一体なんなのか?


どうやらその答えは、
『車中泊』にあったそうです。

日本には昔からありますが
夜行バスってありますよね。

夜遅くに出発して
明け方に目的地に到着する
という、あのバスです。

どうやら今、訪日客が
順調に増えてきているのですが、
その一方で宿泊客はイマイチな原因は
この夜行バスにあったそうなんです。


私も大学時代、
友達と夜行バスに乗って
スキーをしに行ったり、
東京、大阪とか回りましたからね。^^

夜行バスって宿泊代を浮かせるので
学生にとってはかなり頼りになるんですが
一方で、腰が痛くて全然寝れないとか・・・

今となっては懐かしい思い出です。


そんな夜行バスの車中泊をするから
訪日旅行客の宿泊客数が伸び悩んでいる
ということなんですね。

これは、納得です。


それに、少し調べてたんですけど、
この動きって日本独特のようですよ。

日本ではインフラが整っていて
選択肢が多様に広がっていますよね。

なので結果として、
「海外からの旅行客が増える=ホテル需要が増える」
では、なくなってきた訳です。


今や海外旅行客にとって
宿泊の選択肢としては、

・バスで寝る
・空港で寝る
・エアビーで寝る
・ホテルで寝る

といったように、
多様に選択肢がある状況です。


海外から旅行客が増えたから
ホテルが一人勝ちするのではなく、
ホテルの競合が増えている
ということ。

でも、これってどの業界も同じですよね。

例えば、マクドナルドは
ハンバーガー業界ではシェア7割を
占めていますが、これが他の
ファーストフード業界全体で俯瞰して見ると
状況は変わるはずです。


また視点を広げると、
ファーストフードだけではなく、
例えばホットフードのあるコンビニも
競合になり得ますし、

イートインでがっつり食べる
という面で見ると牛丼も競合になり得ます。

また、価格安の部分を見れば
百円均一も競合になる可能性も否めません。



つまり、何が言いたいかっていうと、

インフラ整備されている日本において
「競合は同じ業種・同じ業態だけじゃない」
ということです。


私たちの周りには競合がたくさんあります。

それも今まで全く相手にしなかった相手が・・・

なので、これからの時代、
事業展開していく上では
視野を広げる作業がとても大切です。


私だってそうです。

私がやっている株式会社は業界でいうと
不動産業界になりますが、
不動産業者のみが競合ではなく
全く視野に入っていなかった業者についても
これからは意識をしていこうと、
そう思わされました。

土地活用の面からすれば
農場利用ということで、
もしかしたら農家が競合になる・・・
なんて事もあり得る話ですからね。

なので冒頭で紹介したデータを参考に
今後は事業経営していく上で、
幅広く周りを眺める意識が大切だと
そう実感いたしました。


それでは、また!



名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

ページの先頭へ