新築購入者は営業マンの人件費も払っている【一般社団法人フリードデスク】

イギリス人の88%は中古を購入する一方で
日本人の70%は新築を購入しています。

これは、国家間の文化や伝統の違いが
大きな要因なのでしょうが、それ以外に、

「情報リテラシーの格差」

も関係していると私は考えています。


日本人の間には、
「家を購入するなら新築で!」
という風習がありますよね。

それは親もそうでしょうし、
私たちの世代も同じだと思います。


でも、マイホームとして
新築を選んだ人は知らぬ間に、

「ハウスメーカーの人件費や営業経費」

まで支払わされている、
という事実をほとんどの人が
自覚していません。


これは、どういうことなのか?

新築の物件を販売するには、
多額の経費がかかりますよね。

例えば、パンフレットや専用ウェブサイト、
大量のチラシやポスティング、
そしてモデルルームなど・・・

こうした経費が必要になってきます。


さらに大型物件になると、
ハウスメーカーの正社員だけでなく、
派遣社員まで配置することもあるほどです。

当然のことですが、
ハウスメーカー側にしてみれば、
こうした経費を回収しないといけません。


なのでかかった経費を
新築の販売価格に上乗せしている
という事実があるのです。


それの証拠の一つとなるのが、

「新築物件は購入後すぐに値下がりする」

という現象です。


普通、物件購入後すぐなら、
価値は大きく変動しないはずですよね。

ですが、新築物件を販売する際には、
新築物件代以外にも経費が加わっているので

「購入時点で物件の価値が、
 販売価格よりも下がってしまう」


という現象が起きてしまうのです。


イギリス人を始め、
情報リテラシーの高い人達は
こういった事実を知っている人が多いので、

新築ではなくの中古物件を購入する
文化が広まっているのです。


もちろんそれ以外にも理由は
いくつかあると思いますが、

「真実を知っている」

ということが、
中古物件を選択している、
一つの要因なのでしょう。


私たちが学生だった頃は、
学校の先生や両親から、
情報を教えてもらっていました。

ですが、成人してしまうと、
私たちは自ら動いて能動的に、
「情報を仕入れる活動」をしないと
必要な情報が入ってきません。

むしろ、「広告」や「営業」という
形を借りて誤った情報ばかり入って来ます。


なので、今回お伝えしたように、
知らぬ間に営業経費を払っていたような
損をしないためにも私たちは
「知る努力」をやめないべきです。

それでは!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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