投資のパンフレットは、なぜ注意書きを見るべきか?【一般社団法人フリードデスク】

投資のパンフレットや資料で、

「30年間の積立てが複利で増えると
 年3%ずつ増えていきます。」


みたいな説明文がよくありますよね。


積立て投資は私もやっているので
良いものだと思いますが、
注意点があるのも事実です。

商品によっても違いますが、

「複利で年3%増えていく」


これはあくまでも、
「想定値」であって確定ではない
という点がその一つですね。


投資案件のパンフレットなどに
記載されている数値はあくまでも、

「今の想定値で今後も進んでいった場合」

です。


でも、ご存知のように、
相場は毎年同じようには
動いてくれません。

インフレ、物価上昇に加えて、
運用失敗といった外的要因など
うまくいかない原因がたくさんあります。


試しに一度・・・

投資案件のパンフレットなどの
一番下に小さく書いてある
注意書きを読んでみてください。

大抵こうした文言が書かれてありますよ。


「価格の変動、金利の変動、為替の変動等により
 投資元本を割り込む恐れがあります。」

そう、パンフレットのキャッチでは
複利3%で運用していったら・・・
といかにもな表現をしているものの、

非常に小さな文字で「逃げ」の言葉が
捕捉されている訳です。


あるいは、FXのテレビCMとか
よく見てみて下さい。

「こんな一瞬じゃ全文読めないよ!」

という、1秒にも満たないくらいの
時間で注意書きを画面いっぱいに
表示しています。


投資案件を見極める際、
私たちはこうした部分にも、
注意を払わないといけません。

そして投資を行う際には、
相手からの情報のみを頼りにするのではなく、
あくまでも複数の判断材料の中の一つ。


そして、自分でリサーチしたり、
他からも情報を集めて、
いくつものリサーチを重ねた上で
投資案件を精査する必要があるのです。


特に、金融機関が発行している
パンフレットや資料はあくまでも

「営業資料」

なのですから、
自社に都合の良いことしか
書かれていないのは当然のことです。


投資家として活動していくなら、
自分の身を守るためにも、
こうした意識を忘れずに持つことが
とても大切だと思います。


それでは!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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