私がオススメしないある業界の会社経営【一般社団法人フリードデスク】

私が絶対にやりたくない業界の経営。

それがコンビニです。


今、コンビニ業界は少しずつ業績が落ちてきているようで
コンビニの出店数が3分の1に減少しているそうです。

24時間営業の利便性と全国どこにもある実用性が相まって
これまで消費者を呼び込んで発展してきました。

ただ近年は、
フランチャイズ化の尋常じゃない発展に伴い
『内部の潰し合い』が勃発しているそうです。


例えば、セブンイレブンA店がB店を潰すみたいな。

またC店がD店をライバル視するような状況です。


私の会社近くにもあるんですけど、
徒歩3分圏内に3店舗くらい密集してますよ。(笑)

これは出張の時に見た不思議な光景なのですが

 『A町(隣町)のセブンイレブンより品揃えあります』

というノボリを見たことがありまして、
まさに内部での潰し合いですよね。

それで、これって、ビジネス的にどうなの?

とずっと違和感を感じてましたが、
やっぱりキツくなってきたんですね。


『内部で潰し合いをしても業績が良くなるわけがない』

というのが会社経営をする上での一つの反面教師です。


ただ、もう一点だけ非情な事がありまして
このビジネスモデルで仮に出店数が減少しても
本部には何も痛みがないということなんです。

コンビニの多くが
フランチャイズ店で直営店ではありません。

で、これってどういう意味かというと、、
 
もちろんFCの店舗数が減少すれば本部に入ってくる
ロイヤリティも減少するので売上が下がりますが、

ただ、本部にとってマイナスになる事は
ほとんどないわけなんですね。



FC店のオーナーは、
開店時に数百万円の加入金がかかり
かつ途中解約をしようものなら、
1000万円以上の違約金もかかるそうです。

だから、少しだけキツイ表現をすると
FC店って立場上は会社オーナーという立場ですが、

『店舗経営するほとんどのリスクを背負わされたオーナー』

という追記が必要になってくる気がします。。


FCを始める側からすれば

「ビジネスモデルが手に入り、
 企業ブランドも手に入り、 
 しかも事業立ち上げのサポートもしてくれる」

という事で、
起業しやすいパッケージとして
見えてしまうのかもしれません。


ですが、実際のところは
「単なる殿様商売のビジネスモデル」
でしかないわけです。

本部だけが儲かり続け、
FCオーナーは売上げを吸収され続ける
「Win-Lose」のモデルなんですよね。

ですから、
今後このマーケットがどこまで伸びるかは
またはどこまで収束していくのかは、
様子を見る必要があると感じています。


それでは、また!



名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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