1万円やるから、タクシー止まれ!【一般社団法人フリードデスク】

夜タクシーを拾おうとしても
ビジネス街の新橋とかでは
今、ぜんぜん拾えないそうです。
 
路上に出て手を上げても
点灯のついてないタクシーばかり。
 
つまり、
「乗車中タクシー」が
とても多いようです。
 
 
そして、
そんな状況をみて一部の人は
「いよいよ景気が戻ってきたか!」
みたいに言っているみたいです。
 
「タクシー業界は景気動向に敏感な業界」
 
とよく言われますからね。
 
 
景気の良かったバブル期なんかは
終電後も飲み歩く人で溢れて
タクシーを拾う客が多かった
というのはよく聞きます。
 
でもあまりに乗客が多かったので
運転手の方が客を選んでいたとか。
 
だから、
1万円札をチラつかせないと
タクシーが止まらなかったという話は
私も聞いたことがあります。(笑)
 
 
それとは対照的に不景気な時は
終電前にきっちりと
電車で帰宅する人が多いわけで。
 
こうした背景からも、
タクシー業界を見れば
日本の景気がすぐ分かると
言われているんですね。
 
 
正直今はまだ
バブル期の頃のように
景気が完全に回復したとは
言えません。
 
経済統計などのデータ上では
景気は少しずつよくなってきてますが
あくまでも「兆し程度」です。
 
ここ1年間で微増ってレベル。
 
 
実際私たちの日常生活で
「あ~、最近景気良いな~」
と実感できる人ってそういないでしょ。(笑)
 
それがすべての答えだと思います。
 
てか、今の状況で
景気が良くなったって言われたら
「今後の日本、大丈夫かよ!」
って心配になりますよ。
 
 
じゃあ、なんで最近は
タクシーが捕まらないかというと
「単純に配車台数が減っているだけ」
のようです。
 
国土交通省によれば
都内を走るタクシー台数は
2008年に6万台だったのが
2016年には4万台まで減少した
とされています。
 
 
要するに、
「タクシーの乗客が増えた」のではなく
「タクシーの台数が減った」いうこと。

 
結局、目の前の事実を
どう捉えるかという点が
“ミソ”だったということですね。
  
 
これ、、
ネット上の情報も同じで
例えば不動産情報を調べると
「中古物件」が7割程度を占めます。
 
なのでどうしても、
新築ではなくて中古物件の情報に
偏ってしまう傾向があります。
 
 
ただ、今までに
何百、何千という業者と
打ち合わせしてきた
私だからわかるんですけど、
 
「不動産業界の7割は中古販売業者」
 
なんですよね。
 
 
新築販売業者よりも
中古販売業者の方が数で言うと
圧倒的に多いです。
 
なのでネット情報で
中古の情報が多くなるのは
当然なんですよね。
 
 
つまり不動産の物件は、
新築よりも中古の方が良いから
より多くの情報がヒットする
という理由ではないのです。
 
ここ、要注意です。
 
 
情報は『複数の顔』を持っています。
 
 
右から見た時と左から見た時では
まるで違う表情をします。
 
どの角度から情報を見るかで
その見え方は変わってくるのです。
 
なので情報を
正しく汲み取る観点からも
できるだけ多方面から
情報を眺める癖は大切にして欲しいです。
 
ではまた!
 
PS:
写真は先日開催した投資家クラブの忘年会です^^
私にしては結構飲んだ方ですね(笑)


名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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