ソフトバンクがピザ屋さんになるそうです。
と言うのも、
ピザを製造・宅配する企業である
「ズーム」に7億円の出資を決めたのです。
で、これだけならよくあるM&Aと同じなのですが、
何が面白いかってこのズームのピザ宅配システムです。
ピザ宅配といえば調理場でピザを作ってから
バイクで宅配する仕組みが一般的ですが
ズームの場合は少し違っていて
宅配トラックの中に調理場が付いていて
宅配しながらピザを作る仕組みだそうです。
この仕組みによって、
配達スピードやより出来立てに近い商品提供が
できる点がとても面白いですよね。
ただ何よりも
「人件費の効率化」を実現できるのが
ビジネスとして興味深いです。
従来は「配達係」と「調理係」の_二者が必要でしたが
これが、一者完結型になったわけです。
顧客にも喜ばれ、会社としても
人件費を抑えられるので内部留保が積み上がる。
これが、ビジネス的に面白い観点かなと。
そして私が一番強く感じたのは
ソフトバンクが本当の意味での
「ソフトバンク」になっている点です。
銀行とまではいきませんが
企業に資金を貸し出す側面を見ると
最近、ソフトバンクは半銀行的な立場になってますよね。
今年だけでもウーバーやARM、WeWorkなど
少なくとも『16社に資金提供』をおこなっています。
そしてこれが、
ほぼ毎年のように行われている状況です。
こうした動きを見ると孫社長は
初めから“コレ”をやりたかったのでは・・・
と若干は私は感じています。
表向きには、
通信事業やスプリント事業、
アーム事業と言っていますが
本当の企業価値として、
『銀行的立ち位置』を目指しているのでは
ということですね。
私たちがおこなっている投資は
「時間」を「お金」で買うことで
効率的に資産形成が実現できますよね。
それの企業版がM&Aだと思っていて
だからこそより早い企業成長と企業発展を目指すなら
「時間」を「お金」で買うソフトバンクの事業スタイルが
一番効果的だなとソフトバンクを見ていて感じました。
経営者として自社の主要事業を伸ばすことも大事ですが
一気に規模拡大することもアリだなと、
私の経営者としての視野を広げるキッカケになりそうです。
それでは、また!