外貨預金はギャンブルと同じ?【一般社団法人フリードデスク】

ソニー銀行の調べによると、
投資初心者の方の4人に1人は
「外貨預金」から始めるそうです。


各銀行が外貨預金についてCMや
ホームページで推奨しているからでしょうね。



確かに、日本国内だけに資産を置いておくのは、
リスクでもあるので一見無難な選択に
思えるかもしれません。


でも、忘れていけないのは、
外貨預金は国内の預金と違って
あるリスクが発生します。



それは、




「為替のリスク」



が、生じるということです。




外貨預金の為替リスクは平均で
「10%前後」と言われています。


つまり、120円の米ドル円は
110円になることがありますし、
時に130円になることもあるわけです。



このとき生じた差異が
「リスク」になるということですね。



たとえば、輸出入などで
海外企業と取引を行う業者では、
よく取引時の為替をチェックしています。


それは、取引額が1億円規模である時、
たった10%円安になるだけで、
100万円単位で差異が出るからです。


何もせずに、単価が100万円も
高くなったらさすがに痛すぎですよね。



こういった理由からも、
為替のリスクはとても危険だと
感じていただけるはずです。



もっと言うと、
投資家として目を向けなければいけないのは、
「リスクとリターンのバランス」です。



為替のリスクが「10%前後」ある中で、
受け取れる利息平均は「1%程度」。


つまり、海外預金をやる投資家は、



“10%のリスクを負って、
1%のリターンを期待している”




ということです。


こうしてみると、
海外預金ってパチンコや競馬と同じで、
“ギャンブル”に近いなと思います。


投資の世界では、
ハイリスクハイリターンか、
ローリスクローリターンと言われています。



その中で、
「ハイリスクローリターン」ですから。



一応、私も海外の口座に
いくらかお金を預けてますが、
それは海外に出張した時にいちいち
両替をするのが面倒だからです。


ということで、
海外預金は投資家にとってはかなり
分の悪い投資案件かなと思います。


やはり投資を行う際には、
「リスクとリターン」について
必ずチェックしないといけないですね。


今回ご紹介したように、
10%のリスクを負っているにも関わらず、
1%のリターンしか見込みがないというのは、
投資案件の間違った選定です。


10%のリスクを負うのなら、
せめて10%以上のリターンが得られる、
そんな案件を選択し、投資する視点を
忘れてはなりません。



投資を行う人にとって、
「リスクとリターン」は基本的な内容です。



ですが、いざ実際に取り組むとなると、
この基本をおろそかにする人が出てきます。


ですが、プロ野球選手の
イチロー選手の言葉のように、





「基礎が全てを作っている」





ということです。


基礎を大事にできない人には、
望ましい結果は得られません。

基礎基本を馬鹿にせず、徹底するからこそ、
満足する結果が得られると私は思います。


それでは、また!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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