手取り月15万円の銀行マン【一般社団法人フリードデスク】

先日、知り合いの元銀行マンから
「月の手取り」について結構
衝撃的な話を聞いてしまいました。


彼がいた所は「地銀(ちぎん)」と言って、
比較的規模の小さい地域密着型の
銀行だったんです。


彼はそこに3年間勤めていたのですが、
なんと月の手取りは、




「15万円」




だったそうです。

いくら地銀とはいえ、
天下の銀行マンが3年間働いて
月の手取りが15万円。


さらに、40代半ばの方でも手取り
25万円の人は沢山いたみたいです。



これ、結構意外な数字じゃないですか?



メガバンクの社員の平均年収が
700〜800万円という事を考えると、
同じ銀行マンでも待遇が全然違います。

メガバンクの場合、総合職の人は
30歳を超えた段階で年収1000万は
当然のように達成しますから。


つまり、





「銀行マン=お金持ち」





ではないんですね。


銀行の違いについて私も
わかっていない部分が多かったので、
知り合いに色々と聞いてみました。


メガバンクと地方銀行の違いは、
大きく三つあるそうです。


一つ目は、「営業エリア」。


メガバンクがほぼ全国に展開しているのに対し、
地銀は営業エリアがかなり狭いです。

北海道なら北海道内、
沖縄なら沖縄内を中心に店舗を充実させ、
大都市圏に支店をもつというスタイルです。


二つ目は、「規模」。



個人的にはこれが一番驚いたのですが、
メガバンクって総資産が余裕で
100兆円を超えてるようです。

一方で地銀は、
一番大きな横浜銀行でも
15兆円を超える程度です。


三つ目は、「融資金額」。


規模が違えば、総資産額も違うように、
融資できる金額も違ってきます。

法人融資の場合、1回あたりの融資金額は、
メガバンクだと5千万円以上から、
地銀だと5百万円以上からです。




とまぁ・・・
これだけ色々違いがあるのですが、
メガバンクにも地銀にも、



【一つだけ共通して言える事】



があります。


それは、



何の予備知識を持たずに窓口の人間に
どうしたら良いかを聞いてはいけない、




という事です。


メガバンクか地銀かにかかわらず、
銀行は「営利企業」です(信金は非営利)。

ですので、窓口にいるニコニコしたスタッフは、
街の公民館や区民センターの係員とは違います。


「そんな事当たり前じゃん」


と思うかもしれませんが、
それが当たり前じゃない人もいるのです。

高齢者と呼ばれる層です。

これは実際にあった話で、
ある銀行員が認知症高齢者の女性に、
6千万円の投信を売りつけたそうです。


運用は失敗し、損害額は2千万円に上りました。


「私はパンフレットを使って、
十分に説明しましたよ!」


勧誘した銀行員はそう証言したそうですが、
診療カルテや介護記録からは、
女性がそういった説明を理解するのが
難しい状況だったことがわかりました。


なんとも残酷な事実です。


原告の女性は結局裁判で勝利したようですが、
勝ったからよかった、では済まないですよね。

正直、もしもその被害者が
自分の親だったらとか想像すると、
かなりの憤りを覚えます。

この記事を読まれているという事は、
きっとあなたも私と同じように
投資をしているか、これから投資を
始めようとしている方だと思います。


普通の人よりも、知識があると思います。


ですので、もし、



「私も投資くらい始めた方がいいかしら。
でも投資の事なんて何もわからないから、
銀行の優しいお兄さんに聞いてもらうわ」




あなたの周りにこんな人がいたら、
ぜひ止めてあげてください。


そして、



・銀行は必ずしも私たちも味方ではない事
・投資には絶対にリスクがあるという事




この二つを冷静に伝えてあげてください。




”後悔先に立たず”ですので。
それではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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