よくある『資産構築を遅らせている行為』【一般社団法人フリードデスク】


野村アセットマネジメントの調査で、
保有資産は預貯金に次いで、
投資信託が多いとわかりました。



結構前から思っていたんですが、



「投資=投資信託」



と認識している人、結構多いですよね。


投資信託は、専門家が運用してくれるので、
知識がなくてもやりやすい投資として、
人気があるんだと思います。



ですが、投資家の中には、


「投資信託は世の中の悪害だ」


と言う人さえいます。


私はそこまで強く言えませんが、
あまりオススメしないというのが本音です。

特に、「分配型」の投資信託はオススメしません。


分配型と聞くと、
「毎月もらえる利益配当」
という感じで耳障りがいいかもしれません。

ですが、毎月支払われる分配金について、
勘違いをしている人が少なからずいます。


たとえば、「株式の配当金」のような認識でいる方。

そういう方は要注意です。


というのも、
投資信託の分配金というのは、
利益がきちんとでている時は良んですが・・・

利益があまり出なかった時は、

”元本から崩して分配配当する”

のが普通だそうです。
(そもそも元本割れすることがほとんどですが)

つまり、自分で支払った投資金を
返してもらっているだけということ。


あと、もっとまずいのは、
毎月分配金をもらうという行為は、



「複利運用を放棄している」



のと、イコールです。


それは、本来投資金として使う予定だったお金を
運用に回さずに受け取っているわけです。

それは決して喜ばしいことではないのです。

むしろ資産運用をする上で、
「単利」を選択するのは
資産構築のスピードを遅くするので、
不適切な選択と言わざるを得ません。


ちなみに、投資信託協会の調べで、
投資信託を実践されている方のうち、



「分配金を受け取ると資産構築が遅くなる」



ということを知らない人が
7割以上もいたそうです。

「単利」と「複利」の概念がないんですね。


もしかしたら、
販売者の説明不足かもしれませんが、
「本人が知らない」ということに
多少罪はあると思います。

投資は自己責任ですので。

なんの知識もなく投資をしてしまうのが、
いかに恐ろしいことか、失敗して、
資産を失って初めて気付くのです。


投資信託をやろうとしている人は、
ぜひ最低限の知識を身につけてから
挑戦してくださいね。
(もちろん自己責任で)

ではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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