日本は借金大国なのか?
テレビや新聞でよく見かけることに
「日本は借金大国だ」
ということがあります。
実際、財務省は、
国債と借入金を合わせた国の借金が
“1053兆”になったと発表しました。
これに合わせて総務省は
国民一人当たりの負担額が、
約830万円に上ると割り出しています。
だから日本国民からしたら
・「日本は借金大国なの?」
・「ギリシャみたいに破綻しない?」
と不安視している人もいると思います。
ですが、この事実はご存知でしょうか?
“実は日本は借金額よりも資産額の方が圧倒的に大きい”
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という事実です。
これは先日もメルマガでお話ししましたが、
日本全体には340兆円の純資産があります。
だから、実際のところ
日本は借金大国ではなくて
“金持ち大国”なのです。
ただ、国としては、
「日本はお金持ちですよ。安全ですよ。」
と言ってしまうと都合が悪いわけです。
なぜなら、増税がしづらくなりますし
社会保障も引き下げづらくなりますよね。
確かに、日本には海外からお金を借り
「借金」という名目は存在しています。
ですがその借金以上に資産があるので
まったく問題がないというわけです。
そんな状況下で国は資産には触れず
借金だけをフォーカスして国民に伝えない、
これは、“情報操作”の何物でもないんですよね。
また、
「ギリシャのように日本も破綻するのでは?」
という声も聞きますが、
そもそもギリシャと日本では
借金の内容が全く違います。
ギリシャは“外国から”お金を借りていましたが、
対して日本は“国内から”借りているのです。
つまり、ギリシャの場合はユーロ建ての借金を
海外へ返済する必要があるのですが、
日本の場合95%が国内借金なので通貨を発行することで
状況を打開することができるわけです。
ここが、そもそも大きく違う点です。
そういった理由から歴史上を見ても、
自国通貨建ての債務不履行を起こした国は
1つもありません。
とはいえ、
私がいくらこのような事を言っても
すべてを理解できない部分もあると思います。
そこで、あまり知られていませんが、
財務省がアメリカの格付け会社向けに提出した
意見書の文言をそのままお見せしたいと思います。
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・マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国
・その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている
・日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高
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いかがでしょうか?
ご覧のように財務省が、
「日本は金持ち国家で世界最大の黒字国です」
と明確に主張していますよね。
更に、注目すべき点として
「国債は安定的に消化されている」
という文言を見てください。
これは、一言で説明すると
「日本の借金は順調に減っている」
ということです。
これは2012年から政府の小会社である日本銀行が
国債を買い取っており130兆円も借金が減っている事実があります。
ということで、日本では
財政問題や借金問題というのはないにも関わらず、
国民には勘違いさせるような情報提供をしている事実がある
ということを忘れないでほしいです。
「何も知らないことは良いこと」
という言葉がありますが、
政治経済の世界ではそんな事はありません。
事実を知らないと誤認識をしてしまい、
不必要な不安や恐怖を感じてしまいます。
我々が常日頃から勉強し知識をつけている
資産運用や投資の世界において、
世の中の事実を正しく認識しないことには
正しい対策に講じられません。
ですから、そういった意味でいうと
資産運用で最初にすべきことは
「世の中を正しく理解すること」
だと言えるかもしれません。
それでは、また!