年収が1万円増えても、メリットがない理由【一般社団法人フリードデスク】


サラリーマンの平均年収、
ここ18年間でいくら下がったと思いますか?




なんと、「52万円」です。




国税庁の統計を見るとわかりますが、
10年、20年単位でみると、
年収は下降の一途をたどっています。



「いえいえ、私は給料が上がっています!」




という方も中にはいるでしょうが、
平均すると確実に下がっています。

なのに、この物価は年々上昇傾向にあるんです。


たとえば、アイスキャンディーの
ガリガリ君は1本60円から、
70円に値上げされました。

また、表面的な値上げがなくても、
うまい棒のように内容量が減っている
という例も沢山存在しています。


つまり、サラリーマンの方に対して、

「給料の減額と物価上昇」

このギャップが直接的な
ダメージを与えているのです。

それがどれだけ深刻なことなのか?
数字を見ればわかります。


たとえば2014年、
会社員の平均年収は415万円でした。

これは2013年の、
年収414万円よりも1万円上昇しています。

ですが、この時期の物価上昇率は、
2.75%を指し示していて、
大幅に上昇しています。

これは、金額にすると、

「大体10万円分、生活が苦しくなった」

ということを表しているそうです。


給料が上がったとしても、
物価も同時に上がってしまえば、
実質的な収入は減額です。

2013年と2014年の年収を比較して
1万円しか上がっていなかった方は、
結果、9万円分の収入が下がったのですから。


この現状をしっかり理解すれば、
いかに銀行預金が私たちに不利益をもたらすか、
おわかりいただけると思います。

メリットがないわけではないんです。

銀行にお金を預けておけば、
1千万円までは元本保証されますから。

ですが、、、

物価上昇によって、
1円あたりの価値が下がってしまったら、
資産性は確実に下がるのでリスクはあります。

銀行は額面では1千万円まで守ってくれますが、
資産性までは守ってくれないのです。




だって、預金の金利は0.001%なんですから。




今あなたが持っている1万円札が、
10年後に1万円分の価値があるかと言われたら、
その答えは十中八九「NO」ですよね。


「増やすために運用する」というのは、
資産運用の目的の一側面でしかありません。


資産運用は資産性を維持することで、
「今の資産を守る行為」でもあるのです。



ではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

ページの先頭へ