いつかは新築マイホーム【一般社団法人フリードデスク】


新築を建てた瞬間にその家の価値は、
未使用であっても2割下がります。



でも、日本人の間では、
「新築信仰」がとても強いですよね。



結婚して家族ができたら、
住宅ローンで新築の戸建てを持つ、
というのが日本人の常識だったりします。


この日本人の新築信仰に対して、
私は投資家目線から警笛を鳴らしたいです。


確かに、新しい家庭で生活をしていく
ということで新築を希望する気持ちは、
私もよく理解できます。

ですがここまで「新しい家」に対して、
強い願望を抱いているのは日本人くらいです。



国土交通省によると、
中古住宅が占める割合は、
わずか36%程度ということ。


一方で、フランスの中古住宅は66%。
アメリカでは77%を占めており、
イギリスでは89%と言われています。


要するに、海外に目を向ければ、
新築よりも中古のほうが需要がある
ということですね。


でも、なぜ海外の方たちは、
これほどまで中古物件に注目しているのか?

日本よりも海外のほうが、
ファイナンスの勉強が行き渡っているのは、
あなたもご存知だと思います。

つまり、金融リテラシーのある、
海外の彼らは新築で家を建てても、
すぐに価値が下がることを知っているのです。



新しく家を建てるということは、
家を売る住宅メーカーにとって、

チラシやHP、人件費や、
モデルルームの設置など、
多額の経費を使うことを意味します。

ですので、新しい家の販売価格には、
こうした経費が乗せられた値段設定になっているわけです。


でも、中古物件に対しては、
新築ほどの経費がかかっていません。

そういった理由から、
知識ある海外の人らは住宅用でも投資用でも、
中古物件を購入する傾向にあるのです。



日本人は新築を購入する傾向にありますが、
将来、その家に住み続ける保証なんて、
どこにもありませんよね。

会社から転勤辞令を受けたり、
リストラにあったり、
地震や火災などに見舞われたり・・・


いつ何がおこるか誰にもわかりません。


それなのに、ずっと同じ場所に、
住み続ける家を購入する行為は、
投資家から言わせてもらうと、
リスクでしかないと感じてしまうのです。


将来のことを考えるのなら、
資産価値の落ちにくい物件や、
身動きがとりやすい賃貸物件のほうが
いいかなと私は感じています。


投資家として活動していくのなら、
「将来の価値」に視点を置くことを、
決して忘れてはいけません。


家を買うにしても、
欲しい物件を買うのではなくて、
その家の将来の価値を踏まえた上で、
購入を決断するべきです。


それが、投資家として
必要な不可欠な投資脳だと私は思います。


それでは、また!


名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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