日本人なら、既にあなたも投資をしています。
「いや、私はまだやってません」
と思われたかもしれませんが、
そんなあなたも、投資家なんです。
会社にお勤めの方なら、
給料から天引きの形で年金を
毎月支払っていると思います。
この年金です。
実は、この「年金が投資」なのです。
厚労省のサイトを見てもらえれば分かりますが、
年金は、株式や債券などで運用しています。
だから日本人なら、
あなたはもう既に投資家だったわけですね。
そして、この年金での運用は、
「国債」が約35%程度を占めています。
なので、新たに資産運用をするのなら、
国債をポートフォリオに、
大きく組み込まないことが理想的です。
これは、投資を行う際の定石と言われているのですが、
「卵は一つの籠に盛るな」
という教えからです。
想像してもらえれば、
この点についてご理解いただけるはずです。
あなたが卵を買ったときに、
一つの籠に全ての卵を入れてしまったら、
お互いがぶつかって割れてしまいますよね。
なので、殻が割れないように保つには、
卵を複数の籠に分ける必要があるのです。
投資も、卵と同じ考えです。
資産を一つの案件に集中させると、
一旦その資産が暴落してしまえば、
卵が割れたように使い物にならなくなります。
だから、よく言われることですが、
「分散投資」ということが、
絶対に外せないやり方だと言えるのです。
ただ、ここで一つ注意点があります。
それは何かというと分散投資で、
リスクを小さくすることはできますが、
「絶対に損しない」状態にはできないということ。
どこまで行っても、投資にはリスクが伴います。
だからこそ、
「どこまでリスクを許容できるか?」
と許容範囲を決めることが大切になってきます。
選定した案件のトラックレコードを振り返ると、
どれくらい値下がりしたことがあるかを、
知ることができますよね。
そして、このとき、
自分の資産状況を踏まえた上で、
どこまでリスクを負えるかを、
事前に頭に入れておく必要があるのです。
投資や資産運用をおこなう際に、
一番気にしてしまうのが、
「元本が減って損しないのか?」
ということだと思います。
なので、利回りだけではなく、
リスクに関してもチェックすることが
投資家として必要な作業ですね。
投資家の存在意義は、
「いかに、今ある資産を安全に増やすか?」
ということに尽きると思います。
ですが、それと同時に、
資産が減ることも頭に入れておくことが大切です。
そしてそれが、投資家として
自身の身を守る上で大切なことだと
私は考えています。