学生バイトに就活セミナーを開く居酒屋【一般社団法人フリードデスク】


「学生アルバイトはお客様」

という一風変わった社風を持っている
飲食店があります。

「塚田農場」という居酒屋チェーンです。

このお店では、
来店客のみならず働く学生アルバイトも
お客さんという視点で見ているようです。


かなり変わってますよね。

「お客様は神様です。」

と言ってお客に対して
徹底的なサービスをするお店は聞きますが、

それを学生アルバイトにも
同様に振舞うというのが、
かなり斬新だと思います。


そして、その一環として、
塚田農場では学生バイトを対象に、

「福利厚生として就活セミナーを実施」

しているようなのです。斬新。


どうやら、
学生バイトに就活セミナーを開催する事で

「卒業するまでアルバイトを続けてもらう」

ということを、
狙っているとのことです。


一見、人材流出を促しているようで、
実は人材を確保しているんです。

確かに、私も就活時代は、
よく就活セミナー等に顔を出してましたので、
アルバイトの長期雇用という面では、
かなり面白い切り口だと思います。



私が思うに、
飲食店で大事なこととは、

・おいしさ
・お店の綺麗さ
・店内の雰囲気
・丁寧な接客

などがあります。

私個人的には結構、演出などにも気を使うので、
他にも照明とか匂いとかトイレとか・・・
細かい部分も気になるんですが。


ただ、もう一つ。

私の中で飲食店で欠かせない
大事なことがあると思っています。

それが「人材」です。


これは、私も学生時代飲食店で
アルバイトしていたので
よく感じていたことなのですが、

飲食店でよくある風潮として、
「やめたら増やせばいい」
と考えている店長が多い気がするんです。

最悪、人がいなくなったら、
また求人を出してアルバイトを採用すれば・・・
ということですね。



ですが実際、バイトを探す側としては、
飲食店は印象は良くない現実があります。

「汚い・苦しい・給料安い」

の3Kの悪いイメージが強いので、
働く場の選択肢として、
最後に回す人が多い傾向にあります。



その結果、今の飲食業界って
どうなっているかというと、、、

人材を採用できずに
現場の正社員が超過労働する羽目に・・・

そしてそれが、質の悪い接客や
質の悪い商品提供につながるわけで。めっちゃ悪循環。



そういう事を踏まえると、
お店を良くするためには、
料理や雰囲気、接客以上に、

「人材への投資」

がかなり重要になってくると私は見ています。


でも、ほとんどのお店が
それを理解していないのか、気づいていないのか、
残念ながらやれていないんですよね。



中には、学生アルバイトを乱雑に扱って
ニュース記事に取り上げられるお店もあるほどです。

大学の授業があるのに、
お店の人数が足りないために
無理やり学校を休ませて仕事させたり・・

はっきり言って、これ、人材の大切さを
理解していたら絶対にできないことです。


「今、一番何に投資をするべきか?
 何を大切にするべきなのか?」


ということを理解できていない証拠です。


「外野が何を好き勝手に言ってるんだ」

と言われればそれまでですが、
今の飲食業界が一番力を入れるべき点は、
やはり「人材」じゃないかなー。

なので、わざわざ就活セミナーを開催して
期間限定で人材の流出を防いでいる
塚田農場の取り組みは素晴らしいですね。

勉強になりました。では、また!


PS
写真と本文にはなんの関連もありません(笑)
水族館に同じ名前のアザラシがいました。
似てますか?(笑)


名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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