日本の金融資産の6割を60代以上が保有している【一般社団法人フリードデスク】

”タンス預金をしてる高齢者が急増中”


だそうです。



先日、マツコデラックスが司会の
『月曜から夜更かし』という
番組で話題になっていました。


それに関連して付け足すと、


”日本の金融資産の6割を
 60代以上の方が保有している”



とも、言われています。

今、日本の金融資産は、
1600兆円あるとされているので、
その6割となると1000兆円弱です。


さらに、こういった状況は、
金融資産だけではなくて、
「実物資産」でも同様のことが言えます。

総務省の調べによると、
実物資産の中でも特に、

「不動産の保有率」

は高齢者の占める割合が、
高い傾向にあるとわかっています。


彼らの世代が家を購入した時期は、
昭和40〜50年代です。

この頃の不動産価格は、
現在と比較するとまだだいぶ低いです。

バブル期以降に土地の価格が
下落したことはご存知だと思いますが、
それでも昭和40年購入時と比較すると、
未だに「含み益」が出ている状態ですから。


要するに、


「マイホーム購入時よりも、
 不動産価格が値上がりしている」



ということです。


その一方で、
現在不動産を購入した今の世代の方は、
「含み損」を抱えてしまう状態にあります。

というのも、
日本は既に人口ボーナス期を過ぎ去り、
人口は減る一方(オーナス期)です。

政府の調査によると、
2050年には人口が9000万人を
割り込むと言われています。

人口が減少すれば、
それに合わせて将来の住宅価値は、
下がっていくことが予想できます。


つまり、マイホームを購入した時点で、
自分の資産価値が下がってしまうわけですね。


『昭和40〜50年に不動産を
購入した世代』が羨ましいです。。。


このような状況を考えると、



「不動産の購入タイミングは重要」



だと、改めて感じます。


今までは自分がマイホーム用で、
購入していた住宅でも、
価値が上がっていました。

つまり、マイホームが、
資産として大活躍してくれたのです。

住み続けてもよし、
好きなだけ住んでから売るもよし、
という状態だったんです。


ですが、今では、
住宅用に購入した住宅では、
投資用に使用することは難しい状況です。

購入した時点で、含み損が確定しますからね。


そういった意味でも、
昔の常識と今の常識はしっかりと
区別しておく必要があります。

不動産も、銀行預金の金利も、
昔と今では全く状況が違います。


状況は全然違うのに、、、


「夢のマイホーム」とか
「貯金は大事だよ」とか、
未だに言い続けているのは
完全に形骸化した慣習ですよね。


過去と現在では状況が
大きく異なりますから、
「今」に焦点を合わせた
行動をしていきましょう。



それでは、また!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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