お金を借りたいなら人質をよこせ。【一般社団法人フリードデスク】


貧困者のための銀行が
日本進出する話が浮上しています。

バングラディッシュの
グラミン銀行という銀行なのですが
この銀行、、、

貧困層への融資ビジネスを行い
ノーベル平和賞も
受賞したことあるみたいです。


でも貧困者に融資をしても
返済できないとか、
途中で逃げる形になりそうで
少し怖い部分もありますよね。

実際、あのリーマンショックは
貧困者用の住宅ローンの
貸し倒れが原因で起きたわけですし。


ある意味、貧困ビジネスで
大失敗した事例がすでにあるわけですよ。

そりゃ、避難の声が飛び交いますよね。


だからね、私もこの話を聞いた時、
あまり肯定的ではなかったんですよ。

でも実は・・・

バングラディッシュではこの銀行、
返済率が98%もあるそうなんですよ。

これ、凄くないですか。


東京商工リサーチによると
日本企業の融資の返済状況は
54.7%しかないそうです。

つまり半分近くの企業は
「金融機関への返済を先延ばしている」
という状況なわけですね。

こういった数字と比較すれば
グラミン銀行の凄さが
垣間見れると思います。


でも、リーマンブラザーズは
似たような貧困ビジネスで失敗したのに
なぜグラミン銀行は成功しているのでしょうか?

その理由は、
日本の江戸時代にもあった
「5人組制度」にあるそうです。


5人組制度をご存じない方のために
簡単に説明をしますと、
江戸時代の頃、年貢滞納や村で起きた騒動は
5人1組のグループで連帯責任を取っていました。

そして、組の中に犯罪者がいたら
全員に罰則が与えられたり、
年貢で未納者がいたら他の人に
支払わせていたのです。

グラミン銀行は
この5人組制度を採用した結果、
98%の返済率という
大成功をおさめることに成功したわけですね。


まさに『現代版の5人組』という感じです。

で、これってある意味、
「仲間を担保にすることで」
お金を借りるということです。

他の仲間を担保にすることで
お金を貸してもらうということ。


このようにいうと
少し人質のように感じるかもしれませんが
債務履行を確実のものにする視点で見れば
なにも不思議なことではないんですよね。

金融の世界では
「貸す側」と「借りる側」を比較したとき
貸す側のほうが得をする条件で
契約を結ぶ必要があります。


お金を貸してあげたのに、
返済してもらえず損をするとか、
あり得ないよねってことです。

これは金融の世界だけじゃなく
個人間取引の際にも
応用したほうがいいですよ。

私も、もし友人や家族に
お金を貸すときがあった場合は
担保を入れてもらうようお願いすると思います。

例えば友人にお金を貸すとき、
ただお金をかすだけじゃなくて、
もし返済不可になったときのために
ブランド時計を担保にするとかね(笑)
※もちろん双方の合意のもと


これ、少しひもじく感じるかもしれませんが
決してそんなことはなくて、
自分の資産を守る点において
とても大切な決め事だと思っています。

お金の貸し借りにおいては常に
『貸す側の優位性』がポイントです。


では、また!

PS:
写真は「神戸牛」です( ´ ▽ ` )
お客さまからお歳暮が届きました!
大好物過ぎます。感謝です!
2018年はもっともっと飛躍します!


名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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