銀行は金利を餌にカモを探している【一般社団法人フリードデスク】


「金利」

と聞くと一番身近なものに
銀行金利がありますよね。

今はほぼゼロ金利状態で、
ゆうちょ銀行でも年間で、
0.001%しかありません。


ですが。

ただお金を預けておくだけで
自分のお金が増えて行くという点は、
とても魅力的だと思います。


ただ、同時に注意が必要です。

魅力的であるがゆえに、
「金利」と書いてあるだけで
反射的に「お得感」を感じてしまい、
判断力が低下してしまいがちだからです。

いわゆる、

「金利マジック」

の餌食になってしまうのです。


例えば、
某金融機関の商品の一つで、
「年利1%の半年定期預金」
というものがあります。

この商品を見て多くの人は、
1000万円を預ければ、
満期で10万円がプラスになる
と想像してしまうと思います。


ですが、これは大きな間違いです。

この金利は1年で1%ですが、
半年定期の半年では0.5%に留まる
ということです。

つまり、10万円のプラスではなく、
5万円のプラスということですね。


金利マジックとは、
~~~~~~~~~~~~~~
こうしたお客様の勘違いを
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
事前想定した上で
~~~~~~~~~~~~~
作られたものを言います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~



つまり、

「敢えてわかりづらく記載して、
 勝手にいいイメージを
 作らせて購入させる」

というものです。


金利について深く追求しないと
こうした過ちを犯してしまうので、
とても注意が必要です。

まあただ、この程度ならまだよくて、
もっと注意しないといけないのが、
「外貨預金」です。


ソニー銀行のデータでは、

「投資家の4人に1人は外貨預金をしている」

ということがわかっています。

確かに、外貨預金は
銀行預金の感覚でとても気軽に
投資経験を味わえるのでいいと思います。

また日本国内にはないような、

「5%や10%の預金金利」

の案件がいくつもあります。


ただここで注意して欲しいのは、
なぜ、金利が高くなるのか?
というロジックの部分です。

基本的に金利は、
その国の将来的な物価や、
為替と紐付いています。


日本は将来的に物価上昇の見込みが薄い
ということもあり、
金利も低く設定されています。

それに対して、海外では、
インフレが進み物価上昇の
激しいところもあります。

そういった国では、
物価上昇見込み分も金利に加算されるので
パーセンテージが高くなる仕組みです。


また物価が上昇すれば
当然ですが為替にも影響を与えます。

ですので、

「外貨預金の金利が高い=為替リスクがある」

ということを、
頭に入れておく必要がある
ということですね。


金利は将来の通貨価値の指標とも言えるので
単純に高いものに飛びつけばいい
というわけではありません。

金利差で資産を増やそうと考える際は
こうした注意も必要です。

それでは!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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