投資信託では資産構築できない理由【一般社団法人フリードデスク】

なぜ、日本の投資信託では
資産構築ができないのか?


テレビCMや雑誌などで
沢山の広告を出している割りには、
投資信託で良い思いをしている人の
声を中々聞きません。


実は、日本の投資信託では資産が
増えない『カラクリ』があったのです。



投資信託と聞くと、預けておけば
プロの投資家が運用してくれるので、



「安心」



というイメージが強いと思います。

確かに、
素人の方よりもプロの方のほうが、
安全に運用することができるでしょう。

ですが、ここで注目すべきポイントがあります。

それは、投資信託の販売元は、
運用実績の良し悪しに関わらず、


”手数料をもらうことができる”


という事です。


要するに、投資信託をセールスする人たちは、
顧客の資産を増やせる案件ではなくて、
自社の利益になりやすい案件(高い手数料)を
紹介する方針があるということ。


もっと嫌な言い方をするなら、
投信を買った後に運用実績がどうなろうが
手数料さえ入ってくればOKなんです。


また、投資信託で資産の構築ができない理由に、
商品が実際に売られるまでに幾つもの


「さや抜き」


が行われている事があります。

「製造業の仕組み」で考えてもらうと
イメージしやすいと思います。

トヨタ自動車が企画・開発した商品を
グループ会社のデンソーや
アイシン精機などが請け負う。


それをまた子会社やパートナー企業が請け負う。
そしてまたそれを・・・

このような形で、
一次請け企業がもらう報酬は1億円だとしても
4次請け、5次請けにもなると100万円、
下手すると100万円以下という状態になります。



投資信託も基本的にはこのカラクリと同じです。


末端にいる私たち消費者の元に来る時には、
手数料として何パーセントも取られています。


なので、海外で作られたファンドは本来、
8%の年利があったとしても、
銀行窓口などで紹介される時には





「ほぼ0%」





という状態になっているのです。


こういった理由から、
日本の投資信託では資産構築は
かなり難しいと言えるでしょう。

ちなみに、私の友人で元証券マンがいます。

誠実な彼はこれらの事実を上司に聞かされて、
顧客へセールスする事をためらい、
最終的にその仕事を辞めました。


実際に、投資信託を扱っている証券マンが
自社の商品を否定するくらいですから、
かなり現実味がありますよね。


ついでに言うと、最近メディアなどで
頻繁に取り上げられているものに、
「ファンドラップ」というもの。

これは、幾つかの投資信託を
まとめて商品化したものです。


結構人気みたいですが、一つ注意が必要です。

先ほどもお伝えしたように、
投資信託を販売する銀行や証券会社は、
手数料で利益を得ているモデルです。

そして、このファンドラップは、
複数の投資信託をまとめているのですから、
その分、信託報酬や残高手数料などの
手数料が多くかかっています。


結局、投資信託と同じデメリットがあるんです。


(もちろん、中には良い商品もありますが、
本当に本当にごく一部です。)

ということで、
銀行の窓口で商品を紹介された時は、



「なぜ、この利率なのか?」
「なぜ、銀行員はこれを勧めてくるのか?」




という具合に「なぜなぜ?」と、
確認するクセをつけることが大切です。

まぁ大抵の場合、
相手は手数料ビジネスを
したいだけなんですけどね。

銀行に限らず保険会社もそうですが、


「商品がよくない」


という自覚がある企業ほど、
印象や人柄を売りにしていたりします。

話し方や見た目ではなく、
常に本質を見つめましょう!



ではまた!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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