金融機関に投資のプロはほぼいない【一般社団法人フリードデスク】


「金融機関に投資のプロはほぼいない」



と言ったらどう思いますか?


確かに銀行などの金融機関には、
プロの運用担当者がいますが、
ほとんどの方は違います。



銀行や証券会社の現場で働く社員のほとんどは、
「運用担当」ではなく「販売・営業担当」です。



よく個人宅に投資信託のセールスをしてますよね。


なので、彼らは、




「自社の金融商品を販売するプロ」




といった方が正しいと思います。

なので、彼らに資産運用のアドバイスを求めても、
為になる返答はまず返ってこないでしょう。


さらに残念なことに、
これはメガバンクに勤めている
私の友人から聞いた話なのですが、



銀行で働く人の多くは、

「人に投資を勧めるけど自分はやっていない」

のだそうです。




なぜやっていないのか聞くと、
「どうせ元本割れするのがオチだから」
と言ってました。

いや、じゃあそんなもん客に売るなよ!

って感じですが。。。




それなのに、私たちは身なりの綺麗な
銀行員や証券マンを前にすると、



「この人たちは資産運用に詳しい」



と信用してしまいがちです。

なぜか?


これは行動心理学でいう、



「権威性」



が働いているからです。

人は権威ある職種や人の発言を、
自然と信用してしまいます。

白衣を着た医者や警官の服を着た人の
言うことを無条件に聞いてしまうのと
同じ理由ですね。


ただ、もう一度言いますが、
彼らは資産運用のプロではありません。


あくまでも彼らの仕事は、
「金融商品の販売」がメインです。



”運用益を出してお客さんと
 ウィンウィンの関係を目指す”




という海外の証券会社のような文化は
残念ながら日本にはありません。

お客が資産運用で勝とうが負けようが、
彼らには何の関係もないのです。

だから、銀行マンや証券会社の営業マンに
資産運用のアドバイスを求めてはいけません。



ただ商品を売られて終わりです(笑)


私たち投資家は、せっかく人一倍
金融リテラシーがあるわけですから、
肩書きや見た目に惑わされることなく、
常に本質を見失わずにいたいものですね。



ではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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