ウォーレンバフェットを真似するな【一般社団法人フリードデスク】


投資の神様ウォーレン・バフェット。



投資や資産運用に興味があって、
この名前を知らない人はなかなか
いないと思います。


投資初心者の方が本屋さんや
ネット上で投資について調べると、
結局彼に行き着く事が多いのですが、

一つ警告をしておきます。




彼を参考にして投資を行ってはいけません。






「過去50年間の年間利回りが9.9%」





という驚異的な実績を持っているので、
多くの投資家も彼を信じ、
彼の投資のやり方を真似ようと、
書籍などを読みあさります。



しかし、私は、
ウォーレン・バフェットのやり方を
真似することをお勧めしません。


成功者をモデリングする行為が
ダメという意味ではなく、




「真似するなら徹底的に
真似しないと意味ないですよ」






という話です。


知っている方も多いと思いますが、
ウォーレン・バフェットは、
優良銘柄を長期にわたって
運用するスタイルを取っています。


例えば、コカコーラやアメリカンエクスプレス、
フィリップスにそれぞれ数億円、数十億円規模で
運用をするレベルです。




「じゃあ同じ銘柄を自分でも
購入して運用すればいいじゃん」




という人もたまにいるんですが、
そんな単純な話ではありません。


一つ忘れてならない事として、
バフェットは1本1本に高いレバレッジをかけ、
複数件を同時運用する方法をとっています。


つまり、全く同じ方法で運用するには、彼と同等の、






「資金力と情報スピード、リスクを取る覚悟」







が必要になるわけです。

それができなければ、
中途半端なモデリングになってしまい、
彼とは全く異なる成果になってしまうのです。


ビジネスでも投資でも、成功事例を
モデリングすることは結果を出す上で
一つの定石とされています。


しかし、忘れてはいけないのは、
物事は総じて多面的であるという事。


モデリングをするなら、
一つの方面だけを真似するのではなく、
あらゆる方面をすべて模倣するべきです。


まぁ、バフェットと同じ資金や情報力、
リスクをとる覚悟を真似できる人は、
そうそういないでしょうね。

中でも「リスクをとる」のは
日本人が最も苦手とするところですから。


ですので、私たち個人投資家が
投資や資産運用のお手本を探す場合は、
限りなく、


「自分に近い状態の人間」


を見つける事が重要です。

ではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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