財務省の発表によると、
全国3万社の企業の内部保留が、
なんと406兆円もあるそうです。
つまり、会社が儲かっていても、
「多くは会社の蓄えになっているだけ」
ということですね。
では、これは一体何を意味するのか?
従業員として一生懸命仕事しても、
会社の景気が良くなっても、
「簡単に賃上げにはつながらない」
ということです。
そりゃ、そうですよね。
経営者の立場からすれば、
景気が良くなったとしても、
「未来のために、万が一のために」
備えておきたいものです。
経営者の視点からすれば、
それは当然の行為だと思います。
ただ、私は経営者のみならず、
「投資家」の視点も持っていて、
その視点で発言するならば、
「もっと従業員に投資したほうがいい」
とも考えています。
投資家の視点で見れば、
「従業員は一番身近な投資案件」
だと私は思っているからです。
しかも面白いことに、従業員という投資案件は、
投資すればしただけ成長し、
より良い成績を残してくれます。
給料を上げればやる気を出してくれるし、
セミナー受講費を出せば知識向上してくれるし、
良いことが多いです。
もちろん、従業員にも元本ごと消失する
という意味では退職の可能性があります。
そういった側面はありますが、
自分自身でリスク管理できる面を見れば、
コントロールしやすい投資商品と言えます。
これらを踏まえると、
個人的には内部保留するくらいなら
多少は従業員に還元すべきだと思いますね。
経済が人間の身体ならお金は血液です。
内部保留するには、
各社に理由があると思いますが、
お金を動かさないというのは、
身体に血液を流さないわけなので、
あまり良いことではありません。
なので日本全体を活性化させる為にも
もう少し身体を流れる血液を、
効率よく循環させて欲しいですね。
ではまた!