年金制度は本当に破綻するのか?【一般社団法人フリードデスク】


「年金制度が危ない」

という言葉がメディアなどを通して、
よく言われていますが、
年金制度は本当に崩壊するのでしょうか?


これは私個人の見解になるのですが、
正直なところ破綻しないと思っています。

もちろん今の時代、少子高齢化が進み、
労働者一人あたりにおける年金負担が
上がっていくのは確定事項です。


ただ、そうは言っても年金制度が破綻する
というのは少し言い過ぎだと思っています。


よくテレビの報道で、

「国民年金の未納者が40%を突破した」

という話を聞いたことがあるかもしれません。


確かに厚生労働省が発表している
「厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、
年金納付率が61%と言われています。

なので、このデータだけを信用すれば

「40%の国民が年金未納」

ということは
間違いのないように思いますよね。


ですがご存知の通り、
会社勤めの方は給料天引きの形で
年金を納めるようになっています。

なので40%を占めている、
年金未納者のデータというのは実は、
国民全体の40%という数値ではなく、

「事業主・学生・無職の人の40%」

という認識ということですね。


そしてこの数値は、
年金加入者全体でみると、
わずか10.8%程度の数値になるのです。


そう、、つまり。

国民年金未納に該当するのは、
40%ではなくて10.8%。

たった1割だけということです。


このように見れば、
決して年金未納者が多いとは
言えないわけなんです。

こういうことからも、
私は年金制度は簡単には破綻しない
という意見を持っています。


メディアは私たち視聴者の目を引くために、
大げさな数値や目を引く数字をあえて
取り上げて私たちに発信してきます。

なので、私たちはこうした事実を理解し、
その上で的確な判断を下す必要がある
というわけなのです。


一次情報だけを信用していると、
どうしても間違った認識や捉え方になりがちなので、
受け取った情報を自分で分析し精査した上で
知識に落とし込むことが大切なのです。

それでは!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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