日本破綻論を語る人とは?【一般社団法人フリードデスク】


「このまま進んでいくと、
日本は国家破綻する・・・」


と語る人がたまにいます。


現在の国債財源は、
約1000兆円あると言われています。

そしてこの数字は、
25年後には2000兆円。

50年後には
3000兆円まで達するとされています。

つまり、年々日本は、
借金を重ねていっているということです。


このようにしてみると、
確かに日本は国家破綻するかも?
という意見は正しいように見えますよね。

ですが、実際のところは
「それほど焦る必要はない」
というのが現状だと思います。


というのも、
日本国債よりも多くの資産を
国が保有しているからです。

その額は、なんと!
日銀が発表しているデータによると、
1700兆円にも及ぶそうです。

そう、、つまり日本は。

「1000兆円の借金を抱えているものの、
 1700兆円もの資産を保有している」

なので、
いきなり国家破綻してしまう
というわけではないのです。


さらに言うと。

日本が仮に保有資産を
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
国債が上回っても大丈夫
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という状況すらあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どう言う意味か?

似たような例として、
よくギリシャなどがあげられます。


ギリシャが破綻した理由は、

「国内保有の資産を国債額が上回ったから」

ということ。

それに対して、
日本がギリシャと違うのは、
日本政府の債権が「円建て」で
発行されているという点です。


なので、最悪の場合仮に日本が
返済を求められても、
日銀でお金を刷ることで、
すぐに返済ができてしまうのです。

一方、ギリシャの債権は「ユーロ」でした。

そしてこのユーロは、
ギリシャが発行しているわけではなく、
ECBという機関が発行しているので、
政府の債権を返済できなかったのです。


こうしたことからも。

そもそも日本とギリシャでは
金融事情が大きく異なるので
同様の事例としてあげるには
少々乱暴な訳ですね。


ですが、「国家破綻するかも?」
という主張をすることで利益を得られる人や、
得をする組織があるのも事実なわけで、

例えば、海外ファンドや投資斡旋業者は
国家破綻論を語ることによって、
効率的にお客さんを呼び寄せることができるのです。


ということで。

日本国家破綻を語るのは、
恐怖を煽り何か対策を打たせるための
ポジショントークである可能性が高い、
と判断することができます。

国家破綻論しないと語る人がいれば、
国家破綻すると語る人がいます。

では、なぜここには
主張の乖離があるのか?

なぜ、意見が食い違うのか?

といった部分を理解する事によって
自分自身を守る事につながるはずです。

ではまた!

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

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