個人で銀行から融資を受けた経験が【一般社団法人フリードデスク】


個人で銀行から融資を受けた経験が
ある人ならわかると思いますが、



「もっと金利低くならないの!?」



思った事が一度はあるはずです。


でも、銀行は簡単に金利を下げてくれません。

ほとんどの場合、足元を見てきます。



「わかりました。金利低くなるように、
 上に掛け合ってみますよ。
 
 ただ、こちらも商売なので。
 よろしければこちらの投資信託の
 ご購入をご検討いただけないですかね?」




みたいな事を言ってくるわけです。
(実際私は言われた経験があります)


一方で、金利をすんなり低く
してくれるケースもあります。


それは、こちらに「見せ金がある場合」です。


「私はある程度まとまったお金がありますよ。
 なんなら、返済期間を一気に短縮して、
 まとめて返済する事もできますよ。
 
 でもそれだと金利を取れないので
 そちらの旨味が減りますよね?


 分割して返済する代わりに、
 もう少し金利をさげてくれませんか?」


という交渉が実際にできます。
(こんなダイレクトな表現はしないですが)

つまり、
「資金力」という信用があれば、
個人の信用度がは高くなり、
金利も自然と低くなる、という事です。





・信用度が高ければ、金利は低く

・信用度が低ければ、金利は高い






このように、原則、
金利と信用レベルは反比例するんです。

そして、この原則は国にも言えると思ってます。


「国債の金利」

これが、国の信用度の一つの尺度になるんです。

日本の金利ってかなり低いですよね?

これって裏を返せば、
日本という国の信用度が
高いという一つの根拠じゃないかと。


個人にお金を貸す場合と同様に、
利回りが低いということは、
債務不履行(デフォルト)になる可能性が低い
という見方ができると思います。

実際、ブルームバーグの出している
デフォルトマップでも日本のデフォルト確率は、
「かなり低い」と診断されてますし。


「日本が信用されている」というのは、
日本人からすれば、結構意外ですよね。

人口ボーナス期も過ぎて、
少子高齢化の一途をたどり、
「沈みゆく国」などと揶揄されている日本が、




「なんでそんなに信用されてるの?」

と。



正直、原因は一概には言えません。

教科書的な答えは当然ないですし、
いろんな事情が複雑に絡み合ってます。

たとえば、



「日本国債の金利が低いのは、
 国の信用度が高いからではなく、
 経済がデフレ化して、
 民間の資金需要が乏しいためだ」




と主張する人もいますし。

ただ、私個人の意見としては、



「シンプルに預金率高いからじゃない?」

と思っています。



冒頭でお伝えした個人への融資と同じで、
目に見えてお金をたくさん持っている人は、
信用度が高くなる傾向が強いです。


「お金=信用が形を変えたもの」


なんてよく言われていますが、
国の信用度も同じだなと。


日本は先進国の中でも群を抜いて
預金率が高いですからね。

人生において「お金が全て」ではないですが、
信用の尺度という意味では「お金が全て」
と言っても、過言ではないかもしれません。

ではまた。

名前:大石 武
一般社団法人フリードデスク代表理事。
山口県下関市出身。食品業界、医療業界での会社員経験を経て、2015年に独立。その後、個人投資家としての活動を開始し、2016年には投資家コミュニティを設立。金融に強い日本人を輩出する為、日々個人投資家のサポートに励んでいる。

ページの先頭へ